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法人向けコラム

「運動会のたびに機材を運び出す」「放送室でしか操作できない」——校内放送のIP化という選択肢

学校の放送室に設置したデジタルミキサーと放送設備

「運動会のたびに、放送機材を体育館から運び出してテントに設営する」 「音楽を流したいだけなのに、放送室まで走らないと操作できない」 「担当の先生が代わるたびに、操作の引き継ぎに苦労する」

運動会のイラスト。運動場の端のテントの下で、先生が机の上の機材の前から離れられず、困った顔で操作している。遠くで子どもたちが走っている
運動会の間じゅう、担当の先生が機材の前から離れられない。

学校の放送設備について、こうしたお困りごとをよく伺います。
これらは機器の性能というより、「放送室に操作が集中している」という構造から来ています。

GIGAスクール構想で校内ネットワークが整備された今、この構造には別の選択肢が生まれています。

この記事の要点

  • 校内放送の不便さの多くは、機器の性能ではなく「操作が放送室に集中している」構造から来ています。
  • GIGAスクール構想で整備された校内ネットワークを使えば、運動場や職員室など必要な場所から、タブレットで再生や音量の調整ができます。
  • 導入前に、電波の届く範囲・授業の通信との競合・緊急放送との関係を確認することが欠かせません。

これまでの校内放送の構造

従来の校内放送は、放送室のアンプ・ミキサーを中心に、有線で各教室・廊下・体育館へ音を届ける構成が基本です。
この構成自体は確実で、緊急放送の信頼性という点でも理にかなっています。

校舎の廊下のイラスト。先生が書類を抱えたまま、少し困った顔で急ぎ足に放送室へ向かっている。窓の外に校庭と校舎が見える
音楽を流したいだけなのに、そのたびに放送室まで行くことになります。

一方で、放送室以外の場所から操作したい場面では不便が生じます。
運動場での音楽再生が典型で、実際の現場では次のような対応が取られています。

  • 校内放送設備の系統を運動場まで引いて接続する
  • 行事のたびに仮設のアンプ・スピーカーを設営する
  • 運動場用に独立したミキシングアンプを設置する

いずれも「音を出す」ことはできますが、準備の手間に加え、当日は音源の再生操作も音量調整もその場でしか行えないため、担当者がアンプの前に張り付く必要が残ります。

運動場で音楽を流すときのいまの方法。放送設備の系統を運動場まで引いて接続する、行事のたびに仮設のアンプ・スピーカーを設営する、運動場用に独立したミキシングアンプを置く。どれも再生も音量もその場でしか操作できず、担当者がアンプの前に張り付く
どの方法でも音は出せますが、操作はその場に縛られます。

前提が変わった:校内ネットワークの整備

GIGAスクール構想により、多くの学校で校内のネットワーク環境が整備されました。
この既にある設備を、放送にも活用できるというのが今回の要点です。

具体的には、タブレットやPCから校内ネットワーク経由で音源を再生し、放送設備へ流す構成が取れるようになります。


ネットワーク活用でできるようになること

① 運動場での音源再生を、手元のタブレットから

放送機材を運び出す代わりに、ネットワーク経由で既存の放送設備を鳴らす方法です。
音源の再生・停止だけでなく、音量調整も手元で行えるため、担当者がアンプの前に張り付く必要がなくなります。

運動会のイラスト。先生がタブレットを手に持ち、笑顔で子どもたちの徒競走を見守っている
手元のタブレットで操作できれば、子どもたちを見ながら音楽を流せます。

② 放送室以外からの放送

職員室・体育館・グラウンドなど、必要な場所から操作できます。
緊急時に放送室まで移動しなくてよいという利点もあります。

操作できる場所が変わる。いまは操作できるのが放送室だけで、そのたびに放送室まで行く。ネットワークを活用すると、職員室・体育館・運動場など必要な場所から、タブレットで操作できる
操作を放送室の外に出せるのが、ネットワーク活用のいちばんの変化です。

③ 操作画面を、学校の運用に合わせて作れる

タッチパネルの操作画面は、その学校の実際の使い方に合わせて設計できます。
「運動会」「朝礼」「休み時間の音楽」といった場面をボタンで選べる形にしておけば、担当の先生が代わっても引き継ぎが簡単になります。

場面を選ぶだけの操作画面の例。運動会・朝礼・休み時間の音楽のボタン、音量のスライダー、再生と停止のボタンが並ぶ。担当の先生が代わっても引き継ぎが簡単
画面の中身は、その学校の使い方に合わせて決めます。

導入前に確認すべきこと

ネットワークを使う以上、事前に確認しておくべき点があります。
ここを飛ばすと「導入したのに現場で使えない」ということが起こります。

電波が、使いたい場所まで届いているか 校内向けに設置されたアクセスポイントは、運動場までカバーしていないことがほとんどです。
屋外で使いたい場合、屋外用アクセスポイントの追加が必要になるケースがあります。

授業用の通信と競合しないか GIGAスクール端末が一斉に通信する時間帯と重なると、影響が出る可能性があります。
ネットワークの構成を確認したうえで設計する必要があります。

緊急放送との関係を整理できているか 非常放送は消防法に基づく設備です。
ネットワーク経由の系統を追加する場合も、緊急放送の系統は独立して確実に動作する構成を維持する必要があります。

導入前に確認すること。電波が使いたい場所まで届いているか(校舎内向けのアクセスポイントは運動場まで届かないことが多い)。授業の通信と競合しないか(端末が一斉に通信する時間帯と重なると影響が出ることも)。緊急放送は独立させる(非常放送は消防法に基づく設備で、独立して確実に動く構成を維持する)
ここを確認しておかないと、「導入したのに現場で使えない」ことが起こります。

正清電器の対応

正清電器は、放送設備の設計・施工に加えて、電気通信工事業(熊本県知事許可) を保有しており、ネットワーク工事まで自社で対応できます。

  • 既存の放送設備を活かした構成のご提案
  • 校内ネットワークの現状調査(電波の届く範囲・帯域の確認)
  • タッチパネル操作画面の自社開発(学校ごとのオーダーメイド)
  • 施工後の音響調整・お引き渡し

「機器を納めて終わり」ではなく、実際に先生方が使える状態までを設計対象としています。


まとめ

校内放送の不便さの多くは、機器の性能ではなく「操作が放送室に集中している」構造から来ています。
校内ネットワークが整備された今、この構造そのものを見直す選択肢があります。

ただし、ネットワークを使う以上、電波の到達範囲・帯域・緊急放送との関係といった前提条件の確認が欠かせません。
まずは現状の設備とネットワークがどうなっているかを把握するところからをおすすめします。

校内放送・音響設備に関するご相談は、熊本市南区の正清電器までお気軽にどうぞ。
現地調査・お見積りは無料です。
「うちの学校で何ができるか知りたい」という段階からご相談ください。


ご相談・お問い合わせ

合資会社 正清電器(熊本市南区田迎3丁目2番33号) TEL: 096-379-1234 お問い合わせフォームはこちら


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よくある質問

既存の放送設備をすべて入れ替える必要がありますか? +
いいえ。既存のアンプ・スピーカーを活かしたまま、入力側にネットワーク経由の系統を追加することが可能です。全面更新が必要かどうかは既存設備の構成によって異なりますので、現地調査でご確認いたします。
校内にWi-Fiがあれば使えますか? +
Wi-Fiがあることは前提のひとつですが、それだけでは判断できません。利用したい場所まで電波が届いているか、他の用途と帯域が競合しないかを事前に確認する必要があります。特に運動場など屋外は、校舎内向けのアクセスポイントでは届かないことが多い箇所です。
運動会など屋外での使用にも対応できますか? +
校内ネットワークの電波が運動場まで届いているかによります。届いていない場合も、屋外用アクセスポイントの追加という方法があります。現状の設備でどこまで可能か、現地調査でご説明いたします。
熊本で校内放送設備のネットワーク化を相談できる業者を探しています +
正清電器は熊本市南区田迎の電気通信工事業者です。放送設備の設計・施工から、ネットワーク工事、タッチパネルの操作画面開発まで自社で対応しています。まずはお気軽にご相談ください。